島根)がん患者ら、1日だけの手芸作品展 松江市立病院

 あるがん患者が13日、1日だけの手芸作品展を開いた。会場は松江市立病院(松江市乃白町)の緩和ケア病棟。和服の生地を小物やタペストリーに作り替えた作品約100点が入院患者や家族らを楽しませた。体調がすぐれないながら、自信作が並ぶ会場に来た患者の表情は、笑顔でいっぱいになった。 作品展を開いたのは松江市上乃木1丁目の唐﨑恒子さん(86)。今年9月にがんのために入院し、10月に緩和ケア病棟に移った。 普段は患者や家族がくつろぐ病棟のラウンジを会場に、壁やテーブルに唐﨑さんの作品がずらりと並んだ。十二支をあしらったスマホぐらいの大きさの羽子板12枚やティッシュケース、カバン。壁にはボタンの花やチョウをあしらった縦約2メートル、幅約3メートルの大きなタペストリーも。和服から仕立て直した洋服約10点も並んだ。 唐﨑さんは松江市内で夫婦で飲…

熊本)晩白柚を浮かべたお風呂 日奈久温泉で9日から

 世界最大のかんきつ類といわれる晩白柚(ばんぺいゆ)を浮かべた「晩白柚風呂」が9日から熊本県八代市の日奈久温泉で始まる。今回で19回目となる人気企画。登録有形文化財の老舗旅館「金波楼(きんぱろう)」では7日、地元住民5人が先駆けて楽しみ、「入った瞬間からいい香り」と声があがった。 晩白柚は八代地域の特産品で、直径20センチ、重さは2~3キロほどになる。香りにはリラックス効果もあるといい、入浴した地元の保育園児たちは、湯に浮かぶ10玉の晩白柚を抱えたり転がしたりして香りを楽しんだ。金波楼専務の松本啓佑(けいすけ)さん(38)は、「めったにないぜいたくなお風呂なので、多くの人に楽しんでもらえれば」と話した。 9日から1月末まで、あたらし屋、しのはらホテル浜膳、浜膳旅館、新浜、不知火ホテル、ひらやホテル、柳屋、金波楼(3月末まで)で、宿泊・日帰りで入浴できる。旅館ごとの料金や休館日など、問い合わせは日奈久温泉観光案内所(0965・38・0267)まで。(吉備彩日)

福岡)「筑後川」50年、未来へつなぐ 記念演奏会

 日本中で愛唱される合唱組曲「筑後川」の初演50周年を記念する演奏会が9日、福岡県久留米市野中町の石橋文化ホールであった。半世紀歌い継いできた久留米音協合唱団(斎藤智子団長)が、初演と同じ舞台で力強いハーモニーを響かせた。 筑後川は、作曲家の團伊玖磨(だんいくま、1924~2001)と現代詩人の丸山豊(1915~89)が、同合唱団の創立5周年記念に書き下ろした混声合唱組曲。コンクールの課題曲や教科書の掲載曲として全国に広まった。楽譜が17万部発行された屈指の人気曲だ。 1968年12月の初演以来、久留米音協合唱団は「看板曲」として歌ってきた。9日は初演メンバーのOB・OG10人も加えた約60人が舞台に立った。 ♪いまうまれたばか…

兵庫)甲子園行進曲に作詞 富田砕花展、芦屋で

 数多くの校歌を手がけ、「兵庫県文化の父」と言われた詩人、富田(とみた)砕花(さいか)(1890~1984)の展覧会が兵庫県芦屋市伊勢町の市立美術博物館で開かれている。夏の全国高校野球選手権大会の開会式でおなじみの入場行進曲に、砕花が作詞した歌詞があることを紹介するコーナーもある。 砕花は盛岡市生まれ。上京後、歌人として出発。その後、民衆の生活や心を日常的な口語で表現する民衆詩派の詩人として知られるようになった。1913年に病気療養で芦屋市を訪れ、21年に定住すると、93歳で亡くなるまで暮らした。 砕花は高校野球が好きだった。35年、夏の高校野球の前身の全国中等学校優勝野球大会が21回を迎えた際、朝日新聞社が山田耕筰(こうさく)に作曲を、砕花に作詞を依頼して入場行進曲「大会行進歌」ができた。 「百錬 競へる この壮美」で始まる勇壮な歌で、歌詞は3番まである。だが、大会本番では歌われてこなかったようで、曲の方がよく知られている。 2階の高校野球のコーナーでは、大会行進歌の歌詞の1番を砕花が書いた掛け軸(同館蔵)を展示。1階ホールでは、2013年の鳥取大会開会式で、声楽を学ぶ地元の高校生が大会行進歌の1番を独唱した際の貴重な映像を流している。ほかにも高校野球の歴史を振り返る写真パネルが並ぶ。 会場全体では、砕花が手がけた校歌や社歌、長編詩「兵庫讃歌(さんか)」など幅広い功績を紹介。高校野球の強豪校、報徳学園の校歌も作詞しており、その自筆原稿も並ぶ。 展覧会タイトルは「富田砕花展 受け継がれる詞(うた)」。11月25日まで。月曜休館。観覧料一般500円、高校・大学生300円、中学生以下無料。 28日午後2時から、1階ホールでコンサート「歌で綴(つづ)る富田砕花の世界」が開かれ、大会行進歌などが披露される。無料だが、観覧料は必要。先着80人。問い合わせは芦屋市立美術博物館(0797・38・5432)。(村瀬成幸)

徳島)3歳の歌姫「春よ来い」 童謡コンで全国3位

 寛仁親王牌第33回童謡こどもの歌コンクール(テレビ朝日系列24局、日本童謡協会主催)のグランプリ大会が11月に東京であり、徳島県鳴門市撫養町斎田の朝田椛(はな)ちゃん(3)がこども部門の3位に当たる銅賞を受賞した。 市内の保育所に通う椛ちゃんは、姉の詩(うた)さん(8)と一緒に地元の子らの劇団「エベレスト・ザ」で活動している。今回のコンクールには、自由曲として選んだ「春よ来い」を歌う様子の動画で応募し、9月に岡山市の瀬戸内海放送であった中四国ブロック大会に進んだ。前日から高熱を出したもののスタジオでの録画による審査で優勝し、全国大会に当たるグランプリ大会への出場を決めた。 EXシアター六本木で11月11日にあったグランプリ大会。こども部門の全国代表7人のうち、椛ちゃんは最年少だったが、満席のホールのステージ上で「春よ来い」を堂々と歌い上げた。 椛ちゃんは「東京で歌えて楽し…

富山)障害者の絵馬作り進む 高岡のNPO

 障害者の芸術活動を支援しているNPO法人「ココペリ」(富山県高岡市伏木古府元町)で、来年の干支(えと)の「亥(い)」の絵馬や絵画の制作が進んでいる。年明けに射水神社(同市古城)に飾られる。 ココペリの米田昌功代表が高岡支援学校で教諭をしていた頃から同神社とつながりがあり、ココペリの絵馬などを飾るのは来年で5回目。 大絵馬(横約2メートル、高さ約2・2メートル)の制作に取り組むのは末永征士さん(28)。大きな作品を作るのが得意で、毎年アクリル絵の具を使い、カラフルでポップな絵馬を約2カ月かけて完成させる。末永さんは「見てもらうのが楽しみ」と話している。 末永さんの大絵馬は同神社の拝殿の横に奉納され、他に絵画約10点が参集殿の展示スペースに飾られる。(吉田真梨)

広島)JR福塩線が全線復旧 5カ月ぶり、喜びの声

 7月の西日本豪雨で不通になっていたJR福塩線(78キロ)の府中―上下間(27キロ)が13日、運行を再開し約5カ月ぶりに全線復旧した。府中市の中心部と旧上下町を結ぶ区間で、沿線の住民からは喜びの声が上がった。 JR西日本によると福塩線(福山―塩町)は7月6日から全線が止まった。同21日に福山―神辺間が再開されるなど順次復旧。ただ、府中―上下間は大規模な土砂崩れが発生し、復旧見込みは来年1~3月とされた。工事を急ぎ、復旧が予定より早まった。 この日朝、府中駅で再開を祝う式典があった。小野申人市長は「沿線では、いつ再開してもよいようにトイレを掃除したり、花壇の手入れをしたりする住民もいた。待望の再開でうれしい」とあいさつ。列車がホームに到着すると運転士に花束が贈られた。 福塩線で通学している上下町在…

群馬)県内の新成人2万988人 外国人は過去最高

 来年1月に「成人の日」を迎える群馬県内の新成人は2万988人で、前年よりも61人増えた。県によると、ピークだった1994年の3万4192人の6割ほどで、記録が残る1989年以降では5番目に少ないが、外国人の新成人は増えている。 新成人は1998年4月2日~1999年4月1日生まれ。男性は1万765人で、女性は1万223人だった。市町村別では多い順から、高崎市3934人(前年比42人減)、前橋市3450人(同37人減)、太田市2377人(同68人減)、伊勢崎市2342人(同109人増)などとなっている。最も少ないのは、神流町の4人(同11人減)だった。 県内の新成人のうち外国人は1053人で、全体の5%ほどを占める。前年より69人増え、外国人の新成人について記録が残る2003年以降、過去最高となった。外国人の新成人が多いのは、前橋市の250人や伊勢崎市の204人、太田市の188人など。大泉町は116人で、新成人の23%が外国人だった。 成人式は31市町村が来年1月13日、上野村は同8月14日に予定されている。草津町、嬬恋村、高山村では今年8月に実施された。(篠原あゆみ)

人権派弾圧、中国で何が 大阪で8日上映会

 中国政府によって拘束された人権派弁護士の家族らを追ったドキュメンタリー映画「709の向こう側」の上映会が8日午後6時半、大阪市中央区のドーンセンターである。前作「709の人たち」の続編で、撮影した香港の盧敬華監督も来日し、現代中国の人権問題などについて語る。日本語字幕版の上映は国内初。  映画のタイトルにもある「709」は、多くの人権派弁護士らが中国政府に一斉検挙された2015年7月9日を指す。盧監督は翌年、観光客を装ってビデオカメラを手に中国を回り、当局の監視をかいくぐって拘束された当事者や家族らにインタビュー。「709大弾圧を国際社会にも注目してもらいたい」と話す家族たちの言葉をまとめ、前作となる映画「709の人たち」を発表した。  今作の「709の向こう側」では、中国内での生活に危機感を覚えて米国に逃れた弁護士や人権活動家、家族らが、どのような生活を送っているかを追った。  支援者によると、弾圧は今も続いており、いまだ行方不明の弁護士もいるという。弁護士の父が繰り返し当局に拘束されているという女性は「中国政府が市民に対して何をしているのか知ってほしい」と米国からうったえる。  自由の国に逃れた家族や弁護士、活動家たちの表情は決して明るくない。中国にいる家族や仲間は依然として自由を脅かされており、そのもどかしさを言葉の端々ににじませる。中国で弁護士資格を剥奪(はくだつ)され、米国で人権活動に携わる女性は「本当は中国に帰りたい」と漏らした。  前作に続き字幕を担当した東京大の阿古智子准教授(現代中国研究)は「隣国に住む私たちが関心を持ち続け、国際社会の目として中国を見つめたい。当事者意識を持って考える人が増えてほしい」と話す。  8日の上映会は認定NPO法人ヒューマンライツ・ナウ主催で予約不要、参加費500円。9日にも兵庫県伊丹市で有志が上映する(要予約、1500円)。予約や自主上映などの問い合わせは阿古さん(tako19710528@gmail.com)。