愛媛)初詣・初日の出、県内は穏やかなスタート

 愛媛県内は大みそかから元旦にかけて穏やかな天気に恵まれ、静かな2019年を迎えた。昨年は西日本豪雨で県内各地に大きな被害が出ただけに、県民は一様に今年一年の幸福を願い合った。 昨年7月の西日本豪雨の際、肱川が氾濫(はんらん)して浸水被害を受けた西予市野村町の三嶋神社では1日、被災した住民らが初詣に訪れた。 神社は豪雨後、社殿を修復。自宅が浸水被害を受けた近くの男性会社員(62)は「いま、命があるのは神社のおかげと思って、お礼の気持ちを込めた」と話した。 松山市の市街地が一望できる松山城には、1日早朝から多くの人が初日の出を見に訪れた。午前7時半ごろ、四国山地の向こうから太陽が顔をのぞかせると歓声が上がった。松山市の保育士木村陽子さん(62)は「幸先がいい。家族みんなが健康で笑って過ごせる1年にしたい」と喜んだ。(佐藤英法、寺田実穂子)

長野)善光寺門前の「ボンクラ」解散 再生の先駆け

 建築士にデザイナー、そして編集者。ひょんなことから善光寺門前に集った男女7人によるユニット「ボンクラ」が昨年末、解散した。結成から9年。空き家が目立つ門前に魅力を見いだし、若い世代が新たなにぎわいを生み出す。そう、ボンクラはそんな「再生」の先駆けだった。 かつてビニール加工工場だったカネマツは、問屋街として栄えた善光寺門前の東町にある。明治期の土蔵などがつながった延べ500平方メートル。この大きく古い空き家が、事務所を探していた1級建築士の宮本圭さん(48)の目にとまった。 宮本さんら20~40代の7人が集まり、設立が簡単で柔軟な経営ができる有限責任事業組合を2009年につくった。フランス語の「良い=bonne」とポルトガル語の「なおす=cura」に、「蔵」という意味も込めてボンクラ。家賃を払った上で、改修は自ら行い、カネマツは息を吹き返した。7人全員がここに仕事場を構えた。 「地域活性化のためとかじゃな…

長野)バスケB2ウォリアーズ、初Vへ首位ターン

 プロバスケットボールB2の信州ブレイブウォリアーズが、リーグ前半戦を地区首位で折り返した。昨季の同じ時期より勝ち星を15増やし26勝4敗。全18チーム中の最高勝率でもあり、初のB2優勝に向けて視界は良好だ。今季の強さの秘密は何なのか。元主将に分析してもらった。(津田六平) 「今季のチームは安定感がすごい」 チーム創設時からウォリアーズでプレーし、昨季まで3年にわたって主将を務めた斉藤洋介さん(33)=現・チームアンバサダー=はうなる。 斉藤さんいわく、昨年12月2…

岡山)障害者と災害・復興 真備で熊本地震被災者語る

 熊本地震で被災した障害者の支援を続ける熊本学園大(熊本市)の東俊裕教授(65)が23日、西日本豪雨で被災した倉敷市真備町のライフタウンまびで講演した。自身も車椅子で生活する身体障害者の東教授は「地域社会と障害者のコミュニティーとでは支援に格差がある」と指摘。「支援と復興は基本的人権に関わる問題」という視点から検討すべきだと強調した。 東さんは2016年4月に起きた熊本地震の直後に発足したボランティア団体「被災地障害者センターくまもと」の事務局長。避難所に入れないなど生活に困った障害者の支援を続けてきた。内閣府の障害者制度改革担当室長を務めたほか、弁護士としても障害者の支援活動を続けている。 この日の講演の演題は「障害者と復興+まちづくり」。被災地で障害者がどのような状況に置かれたのか。どんな支援が必要だったのか。講演では熊本での体験をもとに話した。 小中学校などに設けられた避難…

山口)最先端映像 地方でも躍動 アーティスト大脇さん

 スピーカーが半円状に並ぶ小さな部屋。手渡されたゴーグルのような「ヘッドマウントディスプレー」を頭に装着すると、360度の空間が広がった。 目の前では音楽に合わせ、CGで描かれたアバター(分身)がダンスを演じる。後ろを振り返ると、別のアバターも同じように踊り、縦横無尽に周囲を動いていく。部屋の中にいるのを忘れるほど、目の前の世界に入り込んでいた。 見ていたのは、VR(仮想現実)の技術を使った映像作品「The Other in You」。山口市の山口情報芸術センター(YCAM)で働きながら、アーティストとして活動する大脇理智(りち)さん(41)が約1カ月かけて制作した。 「スポーツと同じように、ダン…

岡山)「果物の女王」作り続ける 総社市のブドウ農家

 岡山県が全国シェアの9割以上を誇る「マスカット・オブ・アレキサンドリア」。「果物の女王」とも呼ばれるこのブドウを、総社市福谷の仮谷真戊留(まもる)さん(72)は半世紀以上にわたって作り続けてきた。 昨年11月、高梁川から50メートルほどの場所にある仮谷さんのブドウ園を訪れると、棚から乾燥して干からびたブドウがぶら下がっていた。ビニールハウスはひん曲がり、根元から押し倒されたブドウの木もある。 黒く変色したブドウの房を見つめながら、仮谷さんが嘆いた。「ハウスは元にあった場所から20メートルくらい流された。ブドウは鳥のエサになっていましたよ」 昨年7月6日夜。高梁川の近く…

宮崎)「波に乗り、好きな仕事」観光地・青島に変化の波

 早朝、ヤシの木の間を抜ける陽光が海を滑るサーファーを照らす。そばでは、背後から光を受けた青島が荘厳に浮かび上がる。周りを囲む「鬼の洗濯板」には波が打ちつけ、白波になって引いていく。 昭和の時代、ハネムーンブームで沸き、全国から新婚カップルが訪れた宮崎市の青島海岸。南国情緒あふれる景色は今も色あせない。だが、ブームは「平成」に引き継がれることはなく観光客の足は遠のいた。 平成31年。ITの発展など変容する社会で、観光地・青島にも変化の波が訪れている。周辺に観光ホテルが並ぶ旧橘ホテル跡地では、IT企業「アラタナ」の役員らが再開発プロジェクトを進める。建設予定の建物には宿泊施設のほか、オフィスを開く予定だ。 同社取締役でプロジェクトを手…

石川)「ずる賢さ」で生き抜け 21美でこたつ座談会

 金沢21世紀美術館(金沢市広坂1丁目)で6日、こたつを囲んだゲストがトークを繰り広げる「こたつ座談会」が開かれた。文化人類学者の小川さやかさん、現代美術作家の椿昇さん、アートディレクターのシロくま先生の3人が「ずる賢いのは悪い事?」をテーマに、現代社会を生き抜く知恵について語り合った。 小川さんはタンザニアで古着の行商をした経験を披露。貧乏人には安く売り、金持ちには高く売りつけるなど、互いにだましだまされながら経済や人間関係を回す考え方を、「ウジャンジャ」(ずる賢さ)という象徴的な言葉で紹介した。 SNSを駆使して「契約書のない」ビジネスを展開する香港在住のアフリカ人商人のエピソードを巡り、椿さんは「僕たちと違う仕組みを遅れていると誤解しているが、実は(電子決済などの)デジタルでは日本は遅れている」と指摘。「外国人とともに暮らす日本社会が実現した時に何が大事か」という問いに、小川さんが「わかり合えなくても一緒には暮らせる」と応じる一幕もあった。(田中ゑれ奈)

山梨)里山の遊歩道疾走 武田の杜トレランレース

 甲府市の北側に連なる里山の遊歩道を駆け抜ける武田の杜(もり)トレイルランニング(トレラン)レース。10回目を記念してコースがリニューアルされ、ゴールが湯村温泉郷までの31・5キロに伸びた。2018年の走り納めとして、昨年12月9日のレースに記者が挑んだ。 雲はやや多めだが、まずまずの天候。スタート地点は武田神社境内。安全祈願のおはらいを受け、スタート地点に向かった。出走者は約650人。午前8時、樋口雄一市長の号砲でスタートを切った。フルやハーフのレースには何度となく出場してきたが、トレランは初めてだ。 レースのプロデューサーを務めるプロトレイルランナー石川弘樹さん(43)が前日、トークショーで攻略方法を参加者に伝授してくれた。「15キロまでは周りと話せるようなペース。前半は抑えて」 スタート当初はアスファルトの…

島根)仕事始めで新たな決意 官公庁・企業

 島根県内の多くの官公庁や企業で4日、仕事始めの式典があった。 県庁では、幹部職員ら約250人が参加。溝口善兵衛知事は、2020年の東京五輪・パラリンピックが迫っているとし、「島根の魅力を一層ブラッシュアップして、国内外の方々に島根においでいただけるよう、大いに働かないといけない」と抱負を語った。また、県内の高速道路などの交通網の整備や子育て、介護制度の充実などを盛り込んだ県の総合戦略に触れ、「みなさん一緒になって努力していきましょう」と呼びかけた。 松江市役所でも、幹部職員ら約200人が参加。松浦正敬市長は、外国人観光客の伸びが全国傾向に比べて鈍い県内の現状を指摘した上で、「単に行政の仕事ではなく、個々の関係者の努力が大事。宿泊税についても、これから関係者と協議してやっていきたい」と話した。 山陰合同銀行本店(松江市)で…