東京)自家発電機を無償提供へ 人工呼吸器の患者に

 東京都八王子市は、自宅で常に人工呼吸器が必要な重い病気の患者らに、災害時の停電対策として自家発電機を無償で提供する。昨年9月の北海道地震でほぼ道全域が長時間停電になったことを教訓に、在宅患者を支援する都の補助金を活用して対策に乗り出す。 都によると、都の制度を使って患者個人に自家発電機を提供する区市町村は初めて。八王子市が提供を検討しているのは高さ、幅、奥行きがそれぞれ30~50センチ程度で、LPガスを燃料に使う1台11万円の機種など。バッテリーをいっぱいに充電すると、人工呼吸器を数時間~12時間程度動かせる。カセットボンベや予備のバッテリーを患者側の負担で用意してもらい、3日間程度の停電をしのいでもらう。 人工呼吸器を使う在宅患者は、停電が長時間に及ぶと生命の危険にさらされる。東日本大震災直後の停電やその後の計画停電でも対策が課題になった。都は2012年にまとめた指針の中で、事前に区市町村が患者一人ひとりの状況を把握し、「個別支援計画」を作っておくよう求めた。 八王子市が計画を作った患者は…

山形)甲子園経験監督ら、小学生に野球教室 県高野連

 山形県高校野球連盟が19日、鶴岡市の鶴岡ドリームスタジアムで小学6年生を対象に野球教室を開いた。庄内と最上地方の20チームから計約90人が参加。四つのグループに分かれ、甲子園出場経験のある高校の監督らに守備や打撃を教わった。 小学校で野球を経験しても中学、高校で離れてしまう傾向があり、いつもと違った環境で野球の楽しさを改めて感じ、野球を続けてもらうのが目的だ。教室は昨年、山形市で始まり、庄内地方では初開催。 室内練習場であった教室では、子どもたちが一人ずつバットの握りや力の入れ方、体の移動のコツなどのアドバイスを受け、軟式ボールを打ち込んだ。松原ハーバーの柿崎友星君(酒田市立松原小)は「スイングの時に頭をしっかり残すことを教えてもらった。ほかのチームの選手の練習も見られたので良かった。高校に行っても野球を続けたい」と話した。教室は20日、山形市のきらやかスタジアムでも開かれる。(佐藤孝則)

帝京長岡が6-0で圧勝、2回戦へ

 第97回全国高校サッカー選手権大会で、新潟県代表の帝京長岡は12月31日、さいたま市の浦和駒場スタジアムであった1回戦で高知西(高知)を6―0で破った。県勢で6点以上を取ったのは、1984年の新潟工以来34年ぶり。 序盤から主導権を握った帝京長岡は前半12分、MF谷内田哲平選手(2年)が左サイド…

北海道)クレインズ、レギュラーリーグ本拠地で最終戦

 今季で廃部するアイスホッケーのアジアリーグ、日本製紙クレインズ(釧路市)が20日、レギュラーリーグで本拠地最後の試合に臨んだ。日本製紙アイスアリーナには廃部決定後、最多の2233人が詰めかけた。アニャンハルラ(韓国)に延長戦で敗れたが、「氷都くしろ」を支えたチームに熱い拍手が送られた。 クレインズは第2ピリオドに先制された。しかし、相手の反則によるパワープレイの好機に、高見翼人選手がパックを押し込み、同点に追いついた。 その後、試合は動かずに延長戦へ。かつてクレインズに在籍していたリーガン選手に、コーナーからのパスをゴールされ、試合が終わった。クレインズは体を張って押し気味に試合を進めたが、相手キーパーの好セーブに阻まれるなど決め手を欠いた。 私設応援団「つるっ子マニア」…

奈良)宇陀・平井のミニ遍路道 「助っ人」が整備

 弘法大師空海ゆかりの四国八十八カ所を模した「ミニ遍路道」が、奈良県宇陀市の山あいにある。幕末に石仏が築かれ、長い間地元集落が守ってきた。しかし、集落は高齢化が進む。手入れが大変と困っていたところ、お遍路の整備に詳しい「助っ人」が現れた。 宇陀市中心部から南東に約5キロ。菟田野地区の山間部に「平井大師山石仏群」はある。「平井のお大師さん」とも呼ばれ、大師寺の本堂周辺の森に如来や菩薩(ぼさつ)、弘法大師など約100体の石仏が点在する。 巡礼ルートは、本堂からおおむね反時計回り。土道に沿って覆い屋が並び、その中に四国の88の札所順に本尊の石仏が据えられている。自治会長の平田節夫さん(70)は「石仏の表情は一体一体違う。モナリザのほほ笑みのようなものもあります」。標高差30メートルの傾斜地を1周し、約1時間で「結願(けちがん)」する。 住職はいないので、石仏は自治…

栃木)栃木GB 新体制発表のあいさつ

 プロ野球独立リーグ「BCリーグ」の栃木ゴールデンブレーブス(GB)が16日、新体制発表の記者会見を県庁で開いた。今季から新監督に就任した元巨人の寺内崇幸氏(35)は「責任を感じると同時にわくわくする。ピッチャーを中心に、守りが強く打線で援護できるチームを目指す」とあいさつした。 会見には、新たに加わる寺内氏と外野守備走塁コーチに就く元ロッテの岡田幸文氏(34)が参加し、コーチ兼選手からヘッドコーチ兼選手となった飯原誉士氏(35)らも同席した。いずれも栃木県出身だ。 チームは今季のスローガンを「歩」と発表した。挑戦をやめずに歩み続けるという意味が込められている。キャンプインは3月9日の予定。(宮田真衣)

岡山)餅で元気になって出発の日に 真備で雑煮会

 西日本豪雨から半年を迎えた6日、倉敷市真備町の井原鉄道吉備真備駅前広場で「お雑煮を食べる会」が開かれた。冬の寒さが和らぐ穏やかな好天に恵まれ、用意された千食分が次々と振る舞われた。 地元住民の有志でつくる「真備美しい森を守る会」が、ふるさとを元気にするイベントを開催しようと企画。チラシを市の広報紙に折り込んで全被災世帯に送った。約50人が前日から真備公民館箭田分館で仕込みに精を出し、当日ついたお餅で白だしベースの優しい味に仕上げた。 会場ではあちらこちらで「久しぶり!」との声が飛び交った。辻田地区の池田世美恵さん(81)は現在、船穂町の仮設住宅で暮らす。「元の団地の仲間と再会できた。みんな元気でよかった」。「守る会」の谷口徳治副会長(78)は「被災者の中には『会いたい』『話したい』と思いながら孤立している人が多い。お餅を食べて元気になって、今年の出発の日にしてもらえれば」と話した。(小沢邦男)

群馬)倉渕・川浦地区のどんどん焼き 「英語村」で復活

 群馬県・榛名山麓(さんろく)の高崎市倉渕町川浦地区で14日、途絶えていた小正月の伝統行事「どんどん焼き」が、8年ぶりに復活する。高崎市が昨春に開設した小中学生の山村留学施設「くらぶち英語村」を会場に、地元の子どもや大人らも集まって楽しいひとときを過ごす。 無病息災を願う「どんどん焼き」は、地域によって「どんど焼き」「道祖神祭」などと呼ばれる。祭りの主体は、あくまで子どもたち。川浦地区でもかつては集落ごとに行われていたが、子どもの数が減って高齢化も進み、取りやめる集落が続出。住民は寂しい思いをしてきたという。 そこへ昨春、県内外から21人の小中学生が「英語村」にやって来た。寄宿舎で生活しながら地元の学校に通い、多くの友だちもできた。地区の大人たちも稲刈り体験や秋祭りなどで全面協力。子どもたちは地域に溶け込んでいった。 地区の区長、伊井光也さん(6…

香川)冷たさなんの 「水任流」初泳ぎ 高松

 高松伝統の泳法「水任(すいにん)流」の初泳ぎが、高松市浜ノ町の大的場海岸であった。小学生から71歳の男女約25人が3日、50人以上の観客に見守られながら真冬の海を泳いだ。 水任流は、江戸時代に高松藩で生まれた泳ぎ方。370年以上の歴史があるとされる。1979年に市の無形文化財に指定され、翌年から毎年、初泳ぎを開き、今年で40回目。 この日は水温9度ほどの海で、水任流の継承者らが泳ぎながら筆で書き初めを披露。その後、ふんどしや水着姿の一般参加者が海に入り、「キャー」「冷たい」と歓声をあげながら、太鼓やホラ貝の音に合わせて約80メートルを泳いだ。 高松市の小学2年、高橋翔(か…

奈良)被葬者を守る盾持人埴輪 茅原大墓古墳

 初期ヤマト王権の発祥の地、纒向(まきむく)遺跡(奈良県桜井市)は3世紀初め~4世紀初めにわたって営まれた。遺跡内には箸墓古墳を始め、最古級の前方後円墳が点在する。 箸墓古墳から約600メートル南東にあるのが茅原大墓(ちはらおおはか)古墳(国史跡)だ。前方部が極端に短い帆立貝式(ほたてがいしき)古墳で、4世紀末~5世紀初めごろに築かれた。市教育委員会文化財課副主幹の福辻淳さん(41)は「王権の中枢部がほかの地域に移った後も、人々はこの辺りで生活し、古墳も造られました」と話す。 福辻さんと一緒に墳丘の上をめざした。茅原大墓古墳は築造時、後円部は3段の階段状で、墳丘には石が葺(ふ)かれていた。だが、近づくと3段のはずの後円部が、5段ぐらいに見える。「後世に段々畑として利用されたためです。畑の石垣には古墳の葺石が使われていますよ」と福辻さん。時が流れるにつれ、古墳も生活の一部に取り込まれたようだ。 墳丘に登ると、奈良盆地を一望…