愛媛)肱川の治水対策、県と県議会に要望 大洲市議会

 愛媛県大洲市議会は9日、西日本豪雨で氾濫(はんらん)し、流域に大きな被害が出た肱川の治水対策を求める意見書を県と県議会に提出した。 内容は、現在肱川水系河川整備計画の対象になっていない鹿野川ダム直下などの地区を整備計画の対象にする▽排水ポンプ車の配備など内水対策の充実▽河床掘削と河道内の立ち木の伐採▽河床掘削での民間活力導入▽堤防点検の実施▽鹿野川ダム、野村ダムの操作規則見直しと住民への周知――の6項目。 県庁を訪れた同市議会の押田憲一議長らは「20、30年の間に4回も5回も床上浸水をしている。さらなる支援を」と要望。神野一仁副知事は「項目はすべて重要で、連携して安全安心確保に全力で取り組む」と答えた。(前田智)

福岡)見えにくい病気わかって 白血病の中2、作文で賞

 福岡県糸島市の中学生が、小児急性リンパ性白血病と闘いながら書いた作文が、第38回全国中学生人権作文コンテストの県大会で最優秀賞を受賞し、中央大会でも奨励賞に選ばれた。外見からはわかりにくい疾患を持つ人への理解を訴えている。 市立志摩中学校2年生の坂本光優(みゆ)さん(13)。小学2年生の時、運動会の練習中に転んで痛みを訴えた。その後発熱。熱は上下しながら1週間続いたため、病院で検査を受けたところ、「血液が水で薄めたようにさらさらしている」と告げられた。白血病だった。 抗がん剤治療を続け、6年生の時に骨髄移植手術、昨年4月には、九大病院で末梢(まっしょう)血幹細胞移植手術を受けた。 作文の題名は「誰もが、堂々と…

変革者たち・6 合併の光と影 見すえ前進

 広々とした校庭に、校舎の大きな窓ガラスが目をひく。2014(平成26)年に開校した奥州市の前沢小学校。地域の7小学校が統合して誕生した。初代奥州市長を務めた相原正明(70)は、ひときわ完成を喜んだ。 全国に3200余りあった市町村が国の主導で約1730に減少した平成の大合…

京都)ドアノー写真展 漂う大人のユーモア 何必館

 フランスの写真家ロベール・ドアノー(1912~94)の展覧会が20日まで、京都市東山区の何必(かひつ)館・京都現代美術館で開かれている。館長の梶川芳友(よしとも)さん(77)が、生前のドアノーと親交を深めた縁で収集した写真のなかから約60点を展示している。 パリを愛し、そこで生涯を過ごしたドアノー。カメラを携えて街を歩き、機知あふれる写真を残した。洗練された大人のユーモアは「芸術橋のフォックステリア」(53年)にも漂う。 セーヌ川に架かる芸術橋近く。犬を連れた紳士がのぞき込む先に、河畔で絵にいそしむ男性がいる。画布を見るとそこには裸婦の絵が。さらにその先をよく見ると、靴を履いた女性らしき足が少しだけ見える。 「ひょっとして、ベンチにヌー…

茨城)バーコードで教員の勤務管理 教頭がシステム開発

 県内の小中学校で、バーコードで教員の勤務時間を記録するシステム「きんむくん」が広まっている。開発したのは、茨城県古河市立総和北中学校の田村俊之教頭(55)。あいまいだった勤務時間を正確に把握し、長時間労働に歯止めをかけるのが狙いだ。 「ピッ」「ピッ」。総和北中の職員室には毎朝夕、バーコードを読み取る音が響く。教員ごとに割り振られたバーコード表の隣にあるパソコン画面では、出勤した教員は緑色、退勤すると赤色で表示される。 これまでは出勤簿への押印のみだったが、日々の勤務時間が把握できるようになった。タイムカードを使う学校もあるが、その場合は手計算で集計する必要がある。パソコンに導入して使う「きんむくん」は、集計する手間がかからない。現場の教員は働き方を見直すきっかけになり、管理職の校長や教頭は、教員らが働き過ぎないよう目配りできるようになった。 田村教頭が「きんむくん」の開…

岡山)残業ゼロの医学研究室を主宰する松山誠さん

 スタッフ全員残業ゼロで、基礎医学の最先端を競う研究室を主宰する。 「理系の研究室って、深夜まで実験をしているブラックな印象が強いと思いますが、うちは超ホワイトです」と笑う。 重井医学研究所(岡山市南区山田)は、国道2号に面した小高い丘の上にある。県内で最初に人工透析を始めた倉敷市の重井病院(現・しげい病院)が腎臓病の解明と治療法開発を目指し1978年に設立した。 研究所には二つの研究室があり…

新潟)大火で無事だった奇跡の翡翠を展示 糸魚川

 糸魚川市で2016年に起きた大火に襲われながら奇跡的に無事だった上質の糸魚川産翡翠(ひすい)2点が、フォッサマグナミュージアム(糸魚川市一ノ宮)の「翡翠展」で2月3日まで展示されている。 04~05年に東京・上野の国立科学博物館で開かれた「翡翠展 東洋の至宝」で展示されて以来、約14年ぶりの一般公開。当時は「青海町から産した翡翠を使った宝飾品で、日本産の翡翠としては最高品質に近い」と紹介され、図録の表紙にも採用された。 二つの翡翠は、趣味で原石を買った市内の井合作蔵さん(91)がペンダントと指輪に加工し、病気療養中の妻・和加さん(88)が愛用していた。どちらも半透明の鮮やかな緑色で、ほとんど色むらがない。表面が丸く磨かれ、長さと幅はペンダントが2・1センチ×1・6センチ、指輪が1・8センチ×1・2センチ。厚みはどちらも0・8センチ。 同市大町2丁目にあった井合さ…

千葉)電子地域通貨で市民活動支援 銚子の寄付制度

 千葉県銚子市で、電子地域通貨を使った市民活動応援プロジェクトが6年目を迎えている。地元での買い物や飲食でたまったポイントを応援したい活動に手軽に寄付できる仕組みで、5年間で寄せられた善意は100万円を超えた。 市と市内の教育機関や経済団体などで構成する「銚子円卓会議」の「この指とまれ!」プロジェクト。市民が地域に目を向けたり、まちづくりに参加したりするきっかけとして、気軽に寄付する環境をつくろうと始めた。 プロジェクトに協力する市内の店舗や施設で、小売り大手イオンが運営する電子マネーのご当地カード「犬吠(いぬぼう)WAON(ワオン)」を使って支払いをすると、「すきくるスター」と名付けた電子地域通貨が、支払額200円につき「1スター」たまる。1スターは1円に換算し、協力店での買い物などに使えるほか、専用端末から贈り先と額を指定して寄付に充てることができる。 協力店や施設は現在約80ある…

白銀のキセキ 進化するスキー用品

 取材で出会った数十人のスキーヤーたち。ほぼ一様に履いていたのがカービングスキーだ。細く、真っすぐだったかつての板と異なり、ターンしやすいのが特徴。普及の背景には、社会の変化や、メーカー側の努力があったという。 「スキー人口の減少で、裾野を広げる必要に迫られた。そこでメーカーはより簡単に滑れる板の…

茨城)牛久のワインパーティー、宙に浮く シャトー閉鎖

 昨年末にレストランなどを閉鎖した茨城県牛久市の本格的ワイン醸造場「牛久シャトー」をめぐり、市が頭を痛めている。今春までに、シャトーを会場にワインパーティーを開く計画を進めていたからだ。市は「開催が大原則だが、時期はいつになるか……」と歯切れが悪い。 このパーティーは、「観光PR動画の再生回数20万回達成でワインパーティー開催」という企画の一環。目標を達成して開催予定だったが、シャトーの運営会社が昨年11月、飲食・物販事業から撤退すると市に伝え、パーティーの開催計画が宙に浮くことになった。 動画は、レストラン「キャノン」やライトアップした中庭などで撮影。白い服で正装した男女が海外を思わせる建物でワイングラスを手に歓談する風景が流れる。一転して牛久のワインが登場し、開催場所が牛久とわかる仕掛けだ。根本洋治市長もソムリエ役で出演した。 公募で選ばれた楽天が動画を制…