和歌山)紀美野町の棚田見下ろす小高い丘で初の芸術祭

 山々に囲まれた美しい棚田がある和歌山県紀美野町三尾川。その棚田全体を見下ろす小高い丘で、手作りの家を建ててきたデザイナーの男性が11月1~3日に初の芸術祭「ラ・コリーヌ・テアトル」を開催する。県内外のアーティストが丘に集う。 芸術祭を開催するのは舞台照明デザイナーの山口暁さん(61)。約30年間、デザイナーとして東京などで暮らしてきたが、都会の息苦しさを感じたことなどをきっかけに、知人の紹介で2012年ごろに棚田を見下ろす丘を購入した。 「丘に初めて足を踏み入れた時の神聖な感動が今も忘れられない」と山口さん。自分の好きな空間を手作りしようと、デザイナーとして全国各地を飛び回りながら、わらや土などの天然素材でできた小さな家を作っていった。 これまでに建てたのは倉庫など…

奈良)県議選、12選挙区で投開票

 16選挙区に59人が立候補した奈良県議選(定数43)。うち4選挙区で告示日に計8人の無投票当選が決まっており、7日は残りの12選挙区で投開票された。投票率は49・73%(前回50・93%)だった。 今回は生駒郡選挙区が定数3から2に減った。このため、全体の定数も44から43となっている。 改選前の県議会の会派構成は、自由民主党10▽自民党奈良9▽自民党絆2▽国民4▽公明3▽共産5▽維新4▽創生奈良5▽無所属1。自民県議21人は3会派に分かれており、創生奈良は社民県議1人と無所属県議4人でつくられた会派だ。 候補者を党派別でみると、自民21▽立憲5▽国民4▽公明3▽共産8▽維新4▽諸派2▽無所属12。 創生奈良に所属する社民県議が今回、8期で引退を表明したこともあり、社民の候補者は立たなかった。また、前回は諸派の候補者はいなかった。 今回の県議選では、野党幹部が応援に来県する姿が目立った。立憲は昨年12月に県連が発足したばかりだったが、5人を擁立。告示前から枝野幸男代表が奈良市などで演説した。告示後には福山哲郎幹事長が生駒市や天理市を訪れて演説した。 大阪府知事選、大阪市長選のダブル選で全国の注目を集めることになった維新の松井一郎代表は、告示前に生駒市などで街頭演説。国民の玉木雄一郎代表は告示日に奈良市で演説に立った。 告示日に無投票で当選が決まっていたのは、大和高田市は共産現職の太田敦氏(47)、自民現職の米田忠則氏(78)。葛城市は自民現職の西川均氏(71)。磯城郡はいずれも自民現職の井岡正徳氏(61)と松本宗弘氏(61)。北葛城郡は自民現職の乾浩之氏(58)、維新現職の清水勉氏(67)、共産現職の今井光子氏(64)。 前回の県議選は、無投票での当選は3選挙区で4人。今回は4選挙区で8人となり、前回から無投票当選者が倍増した。 一方、当初は無投票になるとみられていた橿原市・高市郡(定数4)は、告示の3日前に共産新顔が立候補を表明。一転して、選挙戦となった。(加治隼人、)

奈良)だ太鼓 修理後初の一般公開

 奈良・春日大社の国宝殿で、特別展「鼉太鼓(だだいこ)【Da-daiko】―超迫力の鎌倉彫刻、復活した世界最大級の太鼓―」が開かれている。約110年ぶりの本格修理を終えた鼉太鼓1対(国重要文化財、鎌倉時代)が修理後、初めて一般公開された。 鼉太鼓は野外の舞楽で演奏される左右一対の大型の太鼓で、大社では鎌倉幕府を開いた源頼朝が寄進したと伝わる。太鼓を縁取る「火焔縁(かえんぶち)」部分は、左方(さほう)には竜、右方(うほう)には鳳凰(ほうおう)の壮麗な彫刻が施され、いずれも総高約6・5メートル。 美術評論家、岡倉天心監修の下で明治時代後半に修理がなされて以降、1970年代半ばまで、大社の伝統行事「春日若宮おん祭」で実際の舞楽演奏に使用されていた。2015年から本格修理が始まり、左方の太鼓は17年春に先に修理を終えていた。 ほかに国宝の楽器や国重要文化…

与野党対決、異なる戦略/知事選

 4月7日投開票の知事選まで1週間となった31日、元衆院議員で野党統一候補の石川知裕氏(45)の応援に、立憲民主や国民民主、共産など野党5党の幹部が駆けつけた。安倍政権への批判を強め、石川氏への支持を訴えた。一方で、与党が推薦する前夕張市長の鈴木直道氏(38)のもとに自民党幹部の姿はなかった。与野党対決の構図をアピールする石川氏の陣営に対し、鈴木氏の陣営は国政の構図を持ち込まない戦略だ…

佐賀)お年寄りの運転支援 県警のサポート室が発足

 高齢ドライバーの安全運転を支援する佐賀県警の「シルバードライバーズサポート室」が1日発足し、佐賀市の県運転免許センターで発足式があった。新たに運転技能教習を始めたり、運転に不安のあるお年寄りの相談に乗ったりするなど、窓口を一本化して対策を充実させる。 県警によると、高齢者の免許保有者は昨年が約14万7千人で、ドライバーのうち4人に1人となっている。その割合は年々増えており、高齢者が原因となった人身事故も増加傾向という。 サポート室は7人態勢。5月から70歳以上のドライバーを対象に、運転免許試験場のコースを使って無料で技能教習を始める。運転結果から具体的に安全運転のアドバイスをする。自身や家族が運転に不安を感じたお年寄りの免許証の自主返納も促す。マイカーに代わる移動手段の確保について市町に働きかけもする。 発足式で久浦厚室長は「高齢者…

山形)道の駅米沢が開業1周年 感謝祭21日まで

 道の駅米沢(米沢市川井)が開業から1周年を迎え、記念の感謝祭が20日、始まった。米沢市のおしょうしな観光大使でタレントのダニエル・カールさんが一日駅長を務めたほか、紅白もちの振る舞いなどがあった。21日まで。 同駅は東北中央道の米沢―福島間の開通を受けて、昨年4月20日に開業。国の重点道の駅にも選定されている。米沢牛をはじめ、置賜地方の特産品を販売しており、地域振興の拠点施設の一つ。山形県の南の玄関口として県内の観光振興の役割も担っている。 4月13日までの来場者は、当初の目標の2倍以上の約176万2千人という。(石井力)

栃木)クレーン事故8年 前に進む勇気を歌姫にもらった

 鹿沼市で2011年、登校中の小学生の列に持病の発作を起こした男の運転するクレーン車が突っ込み、児童6人が亡くなった事故から、18日で8年が経った。犠牲になった伊原大芽(たいが)君(当時9)の遺族は事故後、生きる意味さえ見失い、ふさぎ込む日々が続いていた。再び前に進む勇気をくれたのは「ショッピングモールの歌姫」だった。 大芽君はサッカーが好きで、地元のスポーツ少年団で活躍していた。事故の前日も日光市で試合があり、果敢にゴールを目指した。父の高弘さん(47)が初めて監督を務めた試合で、父子にとって忘れられない思い出となった。 翌朝、母の加奈子さん(48)は、試合の疲れが残っていた感じの大芽君に、「おはようのあいさつは」と促し、頭をぽんぽんと手で軽くたたいて登校の列に送り出した。それが息子との最後の別れになった。 間もなく事故の連絡が入り、夫婦で現場へ。警察署の遺体安置室で変わり果てた息子と対面できたのは、午後になってからだった。 家族に追い打ちをかけたのは、運転手がてんかんの発作で過去に何度も事故を起こし、医師から注意を受けていたのに、再び事故を起こしたことだった。息子の死を受け止められない中、次第に外出しなくなり、家庭内の会話もなくなっていった。 そんな家族に14年1月、転機が訪れる。大芽君より2歳年上で事故時に難を逃れた長女の芽衣香(めいか)さん(19)に誘われ、加奈子さんは久しぶりに宇都宮市のショッピングモール「ベルモール」に足を運んだ。その時に1階のイベント広場で歌っていたのが、シンガー・ソングライターの半崎美子さん(38)だった。加奈子さんは癒やされるような声に感動し、半崎さんに事故のこと、つらい日々のことを記した手紙を送った。 半崎さんは音楽事務所に所属せず、全国の商業施設を会場に活動を続け、「ショッピングモールの歌姫」と呼ばれていた。しばらくすると、半崎さんから温かい返事が来た。 翌年の5月、加奈子さんは半崎さんが再びベルモールに来ることを知り、芽衣香さんと一緒に駆けつけた。するとステージの半崎さんが、「1年半前にここで出会ったお母さんから手紙を頂き、それがきっかけでこの曲を作りました」と紹介して歌い始めた。 曲名は「明日へ向かう人」。歌詞には、つらいことがあっても、あきらめずに進んでほしいというメッセージが込められていた。歌い終えた半崎さんの目から涙がこぼれた。加奈子さんも泣いた。「私たち家族を包み込むような歌詞に涙が止まらなかった」 高弘さんも「前を向いて生きる原動力になった」と話す。そして「自分たちと同じように、大切な人を亡くして悲しみに暮れる人の心に届いてほしい」という。 芽衣香さんは事故後、両親に「私がサッカーをする」と言った。高校ではサッカー部で活躍、優勝もした。半崎さんは一昨年4月にメジャーデビューを果たした。家族でコンサートに贈った花には、3人の名前の横に「大芽」と入れた。(梶山天)

福岡)築上町の地域おこし協力隊員に相撲経験の松村さん

 福岡県築上町の地域おこし協力隊員として大分県別府市出身の松村一成さん(30)が着任し、2日、町役場で新川久三町長から任命書を受けた。アサリやカキの養殖などで水産業の活性化を担う。 松村さんは、身長184センチ、体重150キロ。相撲や柔道に打ち込んできた。相撲では高校時代、全国大会で個人でベスト8に入ったこともあるという。大分県では高校の教員などをする一方で、相撲大会に出場していたが、一昨年、右ひざにけがをしたことや、やりたいと思っていた漁業ができる協力隊員を町が募集していたことで応募したという。椎田漁港を拠点に活動する。任期は1年更新で最長3年間。 松村さんは「いろんな行事にも参加して地域に溶け込むとともに、3年後も定住して漁師として独り立ちしたい」と意欲を燃やしている。(小浦雅和)

茨城)ジーコ氏、潮来を訪問 20日ホーム戦の催しPR

 サッカーJ1鹿島アントラーズのテクニカルディレクター、ジーコ氏が16日、茨城県潮来市を初めて表敬訪問した。20日の本拠地戦に際して、県立カシマサッカースタジアム(鹿嶋市)であるイベント「ホームタウンデイズ潮来の日」をPRし、観戦をすすめた。 ジーコ氏は、職員や市民の歓迎を受けて市長室に入り、原浩道市長らと懇談。「常勝軍団はサポーターなくしては存在しない。20冠は(ホームタウンと)友好関係があるからこそで、温かい応援を期待している」と話した。原市長が「毎年の『潮来の日』はこれまでで1勝。ぜひ20日の本拠地戦では勝利を」と期待を込めると、ジーコ氏は「私は、かねてプラス思考。勝利を目指します」と応じた。編み笠をかぶって船頭姿になり、市民が求めるサインにも気さくに応じていた。 「潮来の日」の20日は、潮来市民らの観戦が一部無料になるほか、スタジアムのメインスタンド2階コンコースで水郷潮来あやめまつりのPRや特産品販売、抽選会などがある。

山形)まちの将来、誰に託す 統一地方選後半あす投開票

 統一地方選の後半戦の上山市長選と大蔵村長選、12市町村議選は21日に投票日を迎える。議員選は、188の議席を巡り224人の候補者が争っている。まちの明日を誰に託すのか。即日開票され、22日未明までには新議員が決まる見通しだ。 上山市長選は12年ぶりの選挙戦となった。新顔でホテル会社長の柴田悦夫氏(67)と、4選をめざす現職の横戸長兵衛氏(72)がそれぞれ無所属で立候補し、地元の活性化策を中心に、舌戦を展開している。 大蔵村長選には、新顔で元村総務課長の早坂松一氏(66)と、4選をめざす現職の加藤正美氏(68)が、いずれも無所属で立候補。両氏とも昨夏の豪雨災害からの復興や政治手法、子育て支援策などをめぐり、論戦を繰り広げている。 市議選は、山形、米沢、新庄、上山、長井の5市で106の議席を124人が争っている。 候補者は、山形市(定数33)は41人▽米沢市(同24)は28人▽新庄市(同18)は20人▽上山市(同15)は18人▽長井市(同16)は17人。内訳は現職88人、元職4人、新顔32人。党派別では自民12人、立憲民主2人、国民民主1人、公明7人、共産10人、社民1人、諸派2人、無所属89人。女性候補は20人だ。 7町村議選では、82の議席を100人が争っている。河北町(定数14)16人▽西川町(同10)12人▽朝日町(同12)14人▽大蔵村(同10)12人▽川西町(同14)15人▽小国町(同10)13人▽白鷹町(同12)18人。女性候補は10人だ。 後半戦の無投票は、寒河江、金山、舟形の3市町で、寒河江は市制施行後初、金山は戦後初、舟形は1995年以来の無投票となった。