鳥取)県立美術館開館に向け、モザイクアート

 鳥取県立美術館の建設予定地となっている倉吉市営ラグビー場の隣に、市内の全小学校の児童約2500人の絵をモザイクアートにしたパネルが設置され、27日に除幕式があった。2024年度の開館に向け、地域の人たち、特に子どもたちの関心を高めようと、倉吉商工会議所青年部が企画した。 モザイクアートのパネルは縦2・1メートル、横1・6メートルで、ラグビー場に隣接する国史跡・大御堂廃寺跡のトイレに取り付けられた。青年部の「くらよし未来づくり委員会」のメンバーらが各学校を回って子どもたちの絵を撮影し、絵の1枚1枚が縦3センチ、横4センチのモザイクのピースとなっている。 描き出したのは、オランダの画家・フェルメールの作品「真珠の耳飾りの少女」。昨秋から東京、大阪を巡回している「フェルメール展」が話題となっていることから選んだという。 除幕式には近くの市立上灘小学…

福井)コウギクで地域おこし 活動内容を小浜市長に報告

 福井県小浜市の地域おこし協力隊員として活動してきた橋本翔さん(31)=愛知県岡崎市出身=が28日、3年間の任期を終えるのを前に、小浜市役所で松崎晃治市長にこれまでの活動内容を報告した。 橋本さんは、小浜市遠敷(おにゅう)地区の農地で、県立若狭東高校の生徒らと一緒に、血糖値の上昇を抑制する効果が期待される菊の一種「コウギク」の栽培研究に取り組んだ。生徒や市内の飲食店と、コウギクを使った商品の試作にも挑戦した。 4月以降は市内の酒造会社で働く。松崎市長は「小浜に残ってもらい、本当にありがたい」と述べた。橋本さんは「コウギクや小浜の酒を介して、世界に小浜を発信したい」と話した。(菱山出)

東海大菅生と早実も4強 秋季都高校野球

 秋季都高校野球大会(都高校野球連盟主催)は28日、神宮第二球場で準々決勝2試合があり、ベスト4が出そろった。東海大菅生は終盤に勝ち越して投手戦を制し、早稲田実は七回コールドで下して4強入りを決めた。準決勝2試合は11月3日、決勝は同4日に、いずれも神宮球場で行われる予定。東海大菅生 000 000 120|3岩倉    000 001 000|1早稲田実  600 002 2|10日体大荏原 000 001 0|1(7回コールド) 四球と失策でピンチが広がっていた八回2死一、三塁。好投していた岩倉の先発宮里優吾(2年)は一瞬、焦ってしまった。投じた内角の直球は、捕手の構えよりやや真ん中に。「やってしまった」。打球は右翼への適時三塁打になり、勝ち越し点を奪われた。 身長181センチ、最速140キロ右腕の宮里は、今秋から「背番号1」を背負う。この日は球場入りしてから先発を告げられた。一回、先頭打者を低めのフォークで空振り三振に仕留めると、リズムに乗った。フォークと直球を制球良く投げ、六回まで東海大菅生打線を2安打無失点に抑え込んだ。 しかし、相手の先発中村晃太朗(2年)も一歩も譲らない。中盤まで両チームともにスコアボードにはゼロが並んだ。 「自分が抑えて投げ合いに勝つ」と、マウンドに立ち続けた宮里だが、九回途中で降板した。「厳しく勝負にいこうと思ったんですが……。最後まで投げられるようもっと鍛えたい」。手応えを感じながらも、悔しさをにじませた。(山田知英、小林直子)

島根)松江で桜が開花 平年より5日早く

 松江地方気象台は26日、桜(ソメイヨシノ)の開花を観測したと発表した。松江市西津田7丁目にある気象台の標本木で、5輪の開花を確認した。開花の発表は昨年と同日で、平年と比べると5日早いという。1週間から10日で満開になる見込み。 気象台によると、開花を発表する基準は、5、6輪以上の開花。25日夕方の時点で3輪の開花を確認しており、26日午前8時30分ごろ、担当職員が肉眼で5輪の開花を確認した。県内はこの日、4月上旬から中旬並みの暖かさで、松江市の最高気温は16・3度だった。27日も県内は晴れて暖かさが続く見込みだという。(浪間新太)

宮城)仮設暮らし 20年度も15世帯残る

 震災10年目の2020年度に入っても最大15世帯で住まいの再建が終わらず、仮設住宅で暮らす見通しであることが、宮城県震災援護室のまとめでわかった。うちプレハブ仮設に残るのは気仙沼、石巻、名取市の計6世帯。ごく一部だが、再建の完了は「復興五輪」の年にずれ込む。 被災者に無償で提供されるプレハブ仮設・みなし仮設について、県は原則として、入居満7年で供与を終了。18年度からは災害公営(復興)住宅や造成地の完成を待つなど事情がある人に限り、1年ごとに「特定延長」を認めている。 19年度は気仙沼、石巻、東松島、名取、女川の5市町計134世帯(2月末現在)が特定延長の対象。うち55世帯がプレハブ、79世帯がみなし仮設だ。復興住宅が3月で全戸完成し、行政の宅地造成も19年度に終わるため、仮設に残る人の大半は、震災から9年が経つまでには住まいを再建できそうだ。 ただ、土地引き渡しの後に家ができるまで時間を要することなどから、気仙沼6、石巻4、東松島1、名取3、女川1の5市町15世帯は、20年度までかかることがわかったという。 県は市町の状況を聞き取り、10年目の特定延長について国と協議を始めた。(編集委員・石橋英昭)

宮崎)ビニールハウスプール跡に松田さん記念碑 延岡市

 延岡市出身の五輪競泳メダリスト、松田丈志さん(34)の活躍をたたえる記念碑が4月、練習拠点だった「ビニールハウスプール」の跡地に完成する。外観から、そう呼ばれた市立東海中学校プールの建て替えの一環として市が整備中。読谷山洋司市長が22日、定例会見で発表した。 市教委総務課によると、老朽化したプール本体の建て替えが3月末に完成。記念碑は外構工事の一環として4月半ば、プール入り口前に完成する。高さ約1・4メートル、幅約1・3メートルの御影石に松田さんの実績や好きな言葉を刻む。1月から本人と協議してきたという。 4月20日午前10時から現地で除幕式、午後2時から野口記念館で松田さんの講演会を予定している。 松田さんは、東海中プールを借用していた東海スイミングクラブに4歳から通い、五輪4大会連続出場でメダル4個を獲得。2016年9月の引退表明を受け、市は屋内温水の「松田記念プール」として建て替える方針を示したが、関係者との調整不足などから断念した。(吉田耕一)

長野)学区越え、児童集う 伊那市の小規模特認校

 決められた学区外からも希望する児童生徒を受け入れられる小規模特認校制度。人口減少や少子化の中、山間地の小中学校などで導入する自治体が増えているものの、全国的には子どもたちの確保に苦戦しているのが一般的だ。そんな中、地域との密接な関係などが功を奏し、学区外から子どもたちが安定的に集う小学校が、長野県伊那市にある。 標高700~1千メートル超の里山に囲まれた新山地区。国内最小という希少なハッチョウトンボなどが舞う豊かな自然のなかに、伊那市立新山小学校はある。 2月中旬、校内では1年間を振り返っての学習発表会があった。地域住民の指導を受けて畑で大豆を育て、味噌(みそ)やしょうゆ、豆腐づくりに挑んだ2年生11人の発表では、「大豆がいろんな食べ物に変わることを地元の人に教えてもらい、うれしかった」。ほかの学年の発表にも、地域とのつながりの強さが色濃くにじんでいた。 新山小が伊那市から小規模特認…

滋賀)日野町に巨大アスレチック施設誕生 記者も体験

 滋賀県日野町の滋賀農業公園ブルーメの丘に3月、巨大アスレチック施設「アルプスジム」が誕生した。子どもから大人まで、つり橋渡りなど様々な課題に挑戦できる。怖いもの知らずの子どもの頃を思い出しながら体験した。 ジムは4層構造のドイツ製で高さ17メートル。手足を連係させて渡らなければいけないロープ系、サーフボードなどに乗って進み方を工夫する移動系、バネの上にある踏み板などを渡るバランス系、ボードの突起を伝うボルダリング系、そしてこれらを組み合わせた複合系の全部で72のアトラクションが用意されている。 まずは、腰と太もものベルトで体を支えるハーネス型安全具を装着してもらう。安全具には2個のカラビナが付いていて、これをジム全体に巡らされている安全用のワイヤロープにつなぐ。中にいる間は両方同時に解除できず、1個のカラビナは必ず安全ロープにつながっている仕組みだ。 最上の4層目に上がる。アトラ…

秋田)ダムに沈む集落 写真集に 由利本荘市の百宅集落

 ダム建設が計画される由利本荘市鳥海町の百宅(ももやけ)集落の姿を撮りためた写真集「ふるさとの話 水に沈む百宅集落」(秋田文化出版)がこのほど出版された。同市の三浦繁忠さん(83)=全日本写真連盟ゆり支部長=が約65年かけて撮影したものだ。三浦さんは「ダムに沈む集落の姿を、地元の人のためにも残しておきたかった」と話す。 三浦さんによると、鳥海山のふもとにある同集落は名所・法体の滝でも知られ、昭和30年代には約130世帯が暮らしていた。「百宅」という名前には、肥沃(ひよく)な盆地のため、たくさんの家族が暮らすことができる場所という由来があったという。しかし、豪雪地帯で若者は職を求めて集落を出て、今では約30世帯に。ダムは水害対策や水源確保の目的で計画され、2015年に国が工事事務所を設置し、現在は工事に向けた準備が進められている。 三浦さんは10代の頃から写真にみせられ、どこに出かけるときも車にカメラを積んできた。家族で農業を営むかたわら、百宅集落に数え切れないほど通った。車で1時間ほどの距離だが、雪下ろしを「雪はね」と言うなど「文化の違いがおもしろかった」という。 「集落の風景を記憶にとどめた…

福島)中小企業、外国人頼み 新たな在留資格導入

 外国人労働者の受け入れ拡大に向けて、4月から新たな在留資格の制度が始まった。自治体など現場の準備が追いつかない問題が指摘される一方、県内の中小企業には慢性的な人手不足を抱え、すでに「外国人頼み」の実態がある。少子高齢化や人口減少が進むなか、働き手の確保は地域経済の浮き沈みにもつながる。 いわき市四倉町の工業団地の一角にある従業員約30人の金属加工会社「成栄」。ベトナム人の技能実習生グエン・スアン・クイさん(26)が、大型機械の画面を見ながら金属を削る作業をしていた。 今年の夏、3年間の実習期間が区切りを迎える。今までなら一度帰国する必要があったが、新たな在留資格「特定技能」を得て働き続けるつもりだ。「いい会社だし、周りもいい人。もっとお金を稼ぎ、技術も覚えたい」 首都ハノイの工業大学を卒業し…