奈良)宇陀・平井のミニ遍路道 「助っ人」が整備

 弘法大師空海ゆかりの四国八十八カ所を模した「ミニ遍路道」が、奈良県宇陀市の山あいにある。幕末に石仏が築かれ、長い間地元集落が守ってきた。しかし、集落は高齢化が進む。手入れが大変と困っていたところ、お遍路の整備に詳しい「助っ人」が現れた。 宇陀市中心部から南東に約5キロ。菟田野地区の山間部に「平井大師山石仏群」はある。「平井のお大師さん」とも呼ばれ、大師寺の本堂周辺の森に如来や菩薩(ぼさつ)、弘法大師など約100体の石仏が点在する。 巡礼ルートは、本堂からおおむね反時計回り。土道に沿って覆い屋が並び、その中に四国の88の札所順に本尊の石仏が据えられている。自治会長の平田節夫さん(70)は「石仏の表情は一体一体違う。モナリザのほほ笑みのようなものもあります」。標高差30メートルの傾斜地を1周し、約1時間で「結願(けちがん)」する。 住職はいないので、石仏は自治…