千葉)延長タイブレーク制し習志野8強 関東高校野球

 第71回秋季関東地区高校野球大会(関東地区高野連主催)は21日、甲府市で1回戦3試合があった。習志野(千葉2位)は延長十四回タイブレークの末に桐生第一(群馬2位)を破り、8強入りを決めた。23日の準々決勝で東海大甲府(山梨1位)と対戦する。 8強をかけた息詰まる投手戦に決着をつけたのは、1年生の7番打者だった。 延長十四回1死一、二塁。「援護しなくては」。習志野の角田(かくた)勇斗君は3時間半以上粘ってくれた投手陣を思い、打席に立った。 「来た球をとにかく打つしかない」。6球目、真ん中のスライダーを打ち返した。左飛か――。一瞬、打ち取られるかと思ったが、左翼手が後ろに下がる姿を見て大きくガッツポーズ。一、二塁走者が生還し、これが決勝打となった。 角田君は1年生ながら今夏の西千葉大会に出場。ただ、秋の県大会では打撃が思うように振るわなかった。大会後は毎日100球以上のティー打撃に励み、小林徹監督の指導でフォームを修正。軸足を使った打撃を心がけた。 成果が出たのか、二回の第1打席では、この日チーム初の安打を左翼線に放った。「打てる気がする」。ベンチで何度もつぶやくと、十四回の打席では小林監督から積極的に打つよう指示された。「楽にいけ」と送り出され、力を抜いて打てたという。 「うれしい気持ちしかない」とはにかむ角田君。準々決勝に向けて「次は圧勝したい」と意気込んだ。(松山紫乃)