岩手)明治の盛岡振り返る 盛岡市先人記念館で企画展

 明治維新150年をテーマにした企画展「明治150年と盛岡」が、盛岡市先人記念館で行われている。戊辰戦争で盛岡藩が敗れた1868年から、近代化で盛岡に鉄道が通った90年まで、幕末から明治時代の盛岡の様子がわかる史料100点余りが並ぶ。 企画展ではこの約20年間を四つの章に分けて展示している。第1章の「盛岡の戊辰戦争」には戊辰戦争で盛岡藩を率いて戦った家老・楢山佐渡に関する史料が展示されている。楢山直筆の辞世の句のほか、処刑の際の楢山の親族らの控室などが記されたものもあり、当時の状況が子細にわかる。主任学芸員の中村晶子さんは「戦争には負けたが、楢山というヒーローがいたことで原敬など後に世界で活躍する人たちの励みになったのでは」と話す。 第2章から明治時代に入り、廃藩置県後の盛岡や明治天皇の巡幸、近代化による鉄道開通などを章ごとにたどる。「菊池金吾邸の図」(菊池貞武氏蔵)は1876年に明治天皇が盛岡へ巡幸した際に滞在した、現在の同市肴町にある邸宅の絵だ。三幅対になっており、右の絵には「見慣れの松」と呼ばれる菊池邸の松の木が、左の絵には庭の様子が描かれている。 12月2日まで。入場料は一般300円、高校生200円、小中学生100円。月曜(祝日の場合は翌平日)と毎月最終火曜は休み。問い合わせは同館(019・659・3338)へ。(御船紗子)