和歌山)登録文化財の本館を復旧へ 川湯温泉の亀屋旅館

 8月の台風20号で壊滅的な被害を受けた川湯温泉(和歌山県田辺市本宮町川湯)の「亀屋旅館」が、インターネットで資金を募るクラウドファンディングに挑戦している。国の登録有形文化財である築90年の本館や別館の客室を復旧するため。来年1月ごろの営業再開を目指している。 台風20号で熊野川の支流である大塔川があふれ、川湯温泉では旅館や民宿など11の宿泊施設が浸水被害を受けた。すでに営業を再開した施設もあるが、亀屋旅館では本館と別館に濁流が流れ込んで浸水し、現在も復旧作業を進めている。 泥の除去が終わり、今後は壁や床の復旧を進めていくといい、全館の復旧には1千万円ほどかかる見込み。登録有形文化財への補助は工事の設計監理に関する費用のみで、復旧費の1割を補助してもらえたり、低金利で融資を受けられたりする県の支援制度に申請することも検討しているという。 クラウドファンディングは11月末までで、目標額は500万円。支援の金額(3千~10万円)に応じて、お礼状や復旧の成果報告、宿泊券などのリターンがある。申し込みはホームページ()のほか、本宮町商工会でも。小淵誠代表(42)はクラウドファンディングをきっかけに、「川湯温泉が復旧に向かって前向きにがんばっている姿を知ってほしい」と話している。(大森浩志郎)