石川)星稜が再試合制して2季連続V 北信越高校野球

 第139回北信越地区高校野球大会の決勝の再試合が23日、新潟市のハードオフ・エコスタジアム新潟であった。星稜は啓新(福井)に今大会初めて先制点を奪われたが、同点の七回に4得点して突き放し、春に続いて2季連続19回目の優勝を果たした。北信越地区代表として11月9日から東京で始まる明治神宮野球大会に出場する。 同点で迎えた七回2死満塁、4番打者の内山壮真(そうま、1年)に打席が回ってきた。「ここで打たなきゃ4番じゃない」。変化球をひきつけてしっかり振ると、打球は中前へ。勝ち越しの2点適時打となった。 生まれは富山県。小学2年から始めた空手で県大会で優勝。「体の使い方やボールに力を伝える方法などで空手の経験をいかせている」。小学5年から野球に専念し、星稜中時代は軟式野球の全国大会で優勝を経験。U15代表にも選出された。 高校入学後は1年で3番を打ち、夏の甲子園に出場。そんな非凡なスラッガーも済美(愛媛)戦の逆転サヨナラ負けに「自分の力が全然通用しなかった」。力不足を痛感し、バッティングフォームの改造や地道な筋トレに取り組んだ。 秋から4番打者を任されると、県大会は打率5割を超え、7打点と活躍。北信越大会でも準決勝で本塁打を放った。だが、22日の延長十五回の末に引き分けとなった決勝では6打数無安打に終わった。「チャンスを潰してばかりで4番打者の役割を果たせなかった」 気落ちする内山のもとに尊敬する前主将の竹谷理央(3年)から電話があった。「力を抜いていけ。笑顔だぞ」。その言葉で「長打を狙いすぎて力みが出ていた」ことに気づき、スイングをコンパクトに単打で打点をもぎ取ると決めた。 この日は2安打2打点。4番打者の役割を果たし、チームは北信越の頂点に立った。11月には明治神宮野球大会が待つ。「ここから攻守ともに精度を高め、制覇したい」。その表情は達成感に満ちていた。=敬称略(木佐貫将司)