福井)決勝再試合で啓新が準優勝 北信越高校野球

 第139回北信越地区高校野球大会(北信越地区高野連主催)の決勝の再試合が23日、新潟市中央区のハードオフ・エコスタジアム新潟であった。福井県勢の啓新は星稜(石川)と再び対戦。二回に先取点を奪って健闘したが、4―7で敗れ、準優勝となった。今大会の成績は来春の選抜大会の出場校を選ぶ判断材料になる。2強入りを果たした啓新は、春夏通じて初の甲子園出場が有力視される。 決勝の再試合で先発したのは、公式戦初登板の1年生投手。「俺が笑ったら笑えよ」。主将で捕手の穴水芳喜君(2年)はそう言って投手の緊張をほぐした。 変化球で相手のタイミングを外す配球を心がけた。その見事なリードで強打の星稜打線を翻弄(ほんろう)し、四回まで無失点に抑えた。 だが、五回表に投手が相手打線につかまる。「思い切って投げてこい」。集中打を浴びても、落ち着いて投手をリードし続けた。 その回の裏、2点を追う展開に。1死二塁の場面で打席に立った。「来た球を振る」。3球目を中前に返し、走者を生還させた。さらに後続の安打で、自らも同点の本塁を踏んだ。 新チーム発足後、投票で主将に選ばれた。「自分の背中で示していきたい」と考え、練習中から率先して声を出した。チームに抜きんでた選手がいない分、雰囲気を上げて、全員で勝つことに力を入れた。 その結果、北信越地区大会で初めて決勝に進出し、延長15回の引き分け再試合に持ち込んだ。甲子園常連校の星稜相手に互角に戦えたことに自信を深めた。「これから冬を越えて、チームの雰囲気をもっともっと上げて、次の舞台に挑みたい」(平野尚紀)