宮城)神楽、震災の記憶とともに継ぐ 東松島の若者たち

 東松島市の中学校が震災後、生徒たちの心と体を解き放つために、と授業に採り入れた民俗芸能「みかぐら」。卒業生たちが今春、当時の先生や地域の人たちの後押しを受けてクラブ団体を結成した。「地域に根付かせ、震災の記憶とともに継承したい」。そんな思いを舞に込める。 18日に女川町であった石巻地区の青年文化祭。東松島市から訪れた「天翔」のメンバーが激しい舞を披露した。太鼓の拍子に合わせ、前後に回ったり、跳びはねたり。終演後、高校3年の高橋昌杜さん(18)は「結成から半年たって、やっとみんなの踊りがそろってきた」と話した。 「みかぐら」は岩手県南部などで継承されている南部神楽の一つ。東松島市の鳴瀬第二中(当時)は2012年に授業に採り入れた。震災で海岸近くにあった二中は津波の直撃を受けて大破。市内の鳴瀬第一中の校舎を間借りして授業を始めたが、生徒たちは震災による不安やストレスを抱えた。学校生活にもさまざまな影響が出始めていた。 「心も体も解放しなければ」。…