燃料不足でヘリ飛行か

 京都市伏見区の京都朝鮮初級学校のグラウンドで2017年8月27日、小型ヘリコプターが緊急着陸したトラブルについて、国土交通省運輸安全委員会は29日、調査報告書を発表した。必要な燃料を積まずに飛行した可能性があるという。 報告書によると、ヘリは岡山市の匠(たくみ)航空所属で30代の男性機長1人が搭乗。午後4時4分に富山県小矢部市を離陸し、伏見区内の場外離着陸場に向かっていたが、同5時5分ごろ大津市の琵琶湖上空約1600メートルで燃料不足を示す警報灯が点灯した。機長は飛行を続けられないと判断し、約10分後に人影のなかった同校グラウンドに着陸させた。けが人はいなかった。 機長が事前に提出した飛行計画では飛行に必要な搭載燃料を110リットルとしていたが、報告書は燃料の残量などから、実際には87~91リットルしかなかったと指摘。出発時に機長が搭載量を十分把握していなかった上、飛行中も燃料計を継続的に監視していなかったことから緊急着陸に至った可能性があると結論づけた。 グラウンドから目的地までの距離は約7キロだった。国交省は深刻な事故につながりかねない重大インシデントに認定し、機長から事情を聴いて原因を調べていた。(安倍龍太郎)