熊本)草原を維持して野菜を元気に 阿蘇で冬の採草

 熊本県阿蘇市の牧野で、堆肥(たいひ)の原料となる野草の採草が始まった。長い草刈り機を取り付けた大型トラクターが通ると人の背丈ほどあるススキが倒れていき、残ったススキが大地に広げた布の模様のように浮かび上がる。 採草しているのは、農家10人でつくる「草原再生オペレーター組合」。家畜の減少などで未利用の野草地が増える中、野草を有効に活用するため5年ほど前から農家に販売をしている。草丈が大きく伸びていると危険性が増す野焼きの負担軽減も兼ねている。 採草は牛の餌用の青草を刈る夏と、堆肥用の冬場の2回。冬の採草は11月から翌年3月ごろまでで、今冬は阿蘇五岳南側と北外輪山の計150ヘクタールを予定。刈った草はロールにして県内の農家を中心に販売。120キロほどある野草ロールが1500~1600個できるという。 組合長の宮崎英雄さん(50)…