あなたの手紙、誰かに届けて5千通 水曜日郵便局の1年

 東松島市の宮戸島に設けられた私設郵便局「鮫ケ浦(さめがうら)水曜日郵便局」が5日、閉じられる。水曜日のできごとを便箋(びんせん)に書いて送ると、別の誰かの手紙が届くという取り組みが1年限定で続いた。昨年12月の開局から1年間で、交換された手紙の数は5千通を超えそうだ。 1年4カ月前から市の地域おこし協力隊員を務める関口英樹さん(50)は今年6月に手紙を投函(とうかん)した。 ――中途半端な生き方しかしてこなかった。でも多くの仕事を経験したからいろんなことを器用にこなせる。 東京都大田区で生まれ育った関口さんが協力隊員に応じたのは、震災の月に仕事を失い、区のボランティア募集で直後に東松島を訪れたのがきっかけだ。とび職の経験を生かし、島で秋に始まった「オルレ」と呼ばれるトレッキングコースの山道も整備した。手紙を書いたのは、自身の活動を誰かに知ってもらいたいと思ったからだ。 投函の翌月、社会人2年目という静岡県の19歳の女性の手紙が届いた。 ――仕事で大失態をしてしまった。自分の力不足が招いたこと。私は毎日、成長していない子どものまま。 励ましたいと思ったが、返信を届けることはできない。「でも、会ったこともない人の現実を知ることで、他人に優しい気持ちになれる気がした」 「水曜日郵便局」は、東京在住…