香川)築300年の丸亀・横井邸、米国の庭園へ移築

 香川県丸亀市今津町に残る築300年余りの古民家が、米ロサンゼルス郊外の庭園に移築されることになった。解体した後は松山市で部材を修復して船で運び、バリアフリー化して2020年7月から公開する予定。 現在の高松市香南町横井の横井城から移り住み、庄屋となった横井家が300年余り前に建てた邸宅で、木造平屋建て約220平方メートル。当主の横井昭さん(83)は中学卒業まで暮らしたが、今はロス在住。祖母が亡くなった約30年前から空き家になり、手入れで年に数回、訪れていたという。 移築先のハンティントン財団庭園は、米実業家によって約100年前に設立された財団が運営。茶室などのある日本庭園が広がり、高松市の栗林公園と姉妹庭園提携を結んでいる。2年半ほど前に横井さんと財団関係者が知り合い、移築が決まったという。 丸亀市の現地では11月末、工事の安全を願う式典が開かれた。横井さんは「ノスタルジーはあるが、家が近くに移されることになって感激している」。同庭園のジェームズ・フォールサム園長(68)は「歴史が文化を作り上げた証拠として、来場者は日本とのつながりを感じるでしょう」と話した。(三島庸孝)