沖縄)修業の結晶「泡盛ケーキ」 亡き父に見せたかった

 沖縄県久米島町仲泊の洋菓子店「お菓子の店しまふく」のパティシエ、島袋一喜さん(35)がオリジナルのパウンドケーキ「島の滴」を作った。地元の泡盛を使った、香り豊かな品で6月の父の日に発売した。心には2013年に亡くなった先代店主の父、正さん(享年57歳)がいた。8年間の神戸修業を終え、今春から故郷で頑張る姿を見せたかった。7~9日に那覇市のタイムスビルで開く「久米島町 観光・物産と芸能フェア」でも販売される。 包丁がすっと入る、きめ細かい生地。口に含むと、しっとりとした口当たりとともに、ふくよかな泡盛の香りが広がり、すっと鼻に抜ける。抑えの効いた甘さ、練り込んだ小豆の歯触りと相まって味わい深い。味の秘密は、素材との相性を見極めて近所の米島酒造(田場俊之社長)の「久米島」「美ら蛍」を使い分ける技術にある。 一喜さんは最初、父の日限りで…