来月にも青ケ島村長選 辞意の現職出馬へ

 東京都青ケ島村で前総務課長が不適正な契約を繰り返した問題で、菊池利光村長(65)は6日に辞意を表明した。出直し村長選は来年1月にも行われる見通しで、同氏は再出馬の意向を示している。 この日の村議会で菊池村長は一連の問題に触れ、「責任をとって今月28日で辞職したい」と表明、閉会後、議長に辞職願を提出した。取材に「次の選挙に立候補する。改めて村民に審判をあおぐ」と述べた。昨年8月の選挙では無投票で5選を果たしている。 人口約160人、全国最少の村・青ケ島で問題が明るみに出たのは今年5月。島をかたどった1個5万円の立体模型約300個が倉庫からみつかり、大半が壊れていた。契約は前総務課長(退職)が担っていた。村には副村長や部長がおらず、前課長が一人で決裁業務を担い、昨夏までの3年間で少なくとも44件、総額2億2千万円の不適正な契約をしていたという。 村の報告分だけでも、都の市町村総合交付金は13件計約1億円近く入っていた。都も調査したところ、2015、16年度分で交付金が充てられた事業は806件の契約があり、その約8割の665件で契約書や見積書がない、理由がない随意契約など、村の調査よりはるかに多い不備がみつかった。このうち事業の実施すら確認ができない5件について都は返還を求め、村は先月末までに違約加算金・延滞金も含めた約1800万円を返還した。 村は前課長に模型の損害賠償金945万円の支払いを求めたが、不服申し立てがあったという。訴訟を起こすことを6月議会で決議したものの、提訴にいたっていない。 (中山由美)