人権派弾圧、中国で何が 大阪で8日上映会

 中国政府によって拘束された人権派弁護士の家族らを追ったドキュメンタリー映画「709の向こう側」の上映会が8日午後6時半、大阪市中央区のドーンセンターである。前作「709の人たち」の続編で、撮影した香港の盧敬華監督も来日し、現代中国の人権問題などについて語る。日本語字幕版の上映は国内初。  映画のタイトルにもある「709」は、多くの人権派弁護士らが中国政府に一斉検挙された2015年7月9日を指す。盧監督は翌年、観光客を装ってビデオカメラを手に中国を回り、当局の監視をかいくぐって拘束された当事者や家族らにインタビュー。「709大弾圧を国際社会にも注目してもらいたい」と話す家族たちの言葉をまとめ、前作となる映画「709の人たち」を発表した。  今作の「709の向こう側」では、中国内での生活に危機感を覚えて米国に逃れた弁護士や人権活動家、家族らが、どのような生活を送っているかを追った。  支援者によると、弾圧は今も続いており、いまだ行方不明の弁護士もいるという。弁護士の父が繰り返し当局に拘束されているという女性は「中国政府が市民に対して何をしているのか知ってほしい」と米国からうったえる。  自由の国に逃れた家族や弁護士、活動家たちの表情は決して明るくない。中国にいる家族や仲間は依然として自由を脅かされており、そのもどかしさを言葉の端々ににじませる。中国で弁護士資格を剥奪(はくだつ)され、米国で人権活動に携わる女性は「本当は中国に帰りたい」と漏らした。  前作に続き字幕を担当した東京大の阿古智子准教授(現代中国研究)は「隣国に住む私たちが関心を持ち続け、国際社会の目として中国を見つめたい。当事者意識を持って考える人が増えてほしい」と話す。  8日の上映会は認定NPO法人ヒューマンライツ・ナウ主催で予約不要、参加費500円。9日にも兵庫県伊丹市で有志が上映する(要予約、1500円)。予約や自主上映などの問い合わせは阿古さん(tako19710528@gmail.com)。