長野)「天空のフグ」いかが? 標高400mで養殖成功

 秘境として知られる長野県飯田市南信濃、標高400メートルの遠山郷でトラフグの養殖が成功した。土地の温泉が塩分を含むことに着目。市南信濃振興公社が7年前から取り組んだものの、難儀の連続。バトンを引き継いだ温泉施設の板前さんが愛情と情熱、工夫をつぎ込んで商品化にこぎつけた。いま飼っているのは350匹。一匹一匹の顔が分かるほど愛情込めた「天空のフグ」を自らさばき、「おいしく食べてあげてくださいね」。 振興公社が経営する「かぐらの湯」のレストランで板長を務める牧内厚達さん(47)。5年前にこの仕事に就き、2年前からフグ養殖にもかかわってきた。 海水よりはかなり薄めだが、「かぐらの湯」の温泉水は塩分を含んでいる。「塩の水なら海の魚を養殖できるかも」。7年前、公社が温泉近くに小さな施設を造った。しかし、世の中、そう甘くはなかった。 商品化するほどの成果が上がら…