石川)輪島で伝統の「丸柚餅子」づくり最盛期

 石川県輪島市で、ユズを使った伝統菓子「丸柚餅子(ゆべし)」づくりが最盛期を迎えている。「中浦屋」(河井町)では4日、ユズの香りが漂うなか、従業員が手作業で一つずつ丁寧に仕込みの作業を進めていた。 ユズの中身をくりぬいた「柚子釜(ゆずがま)」のなかに砂糖やしょうゆで味付けした「餅だね」を詰め込む。乾燥させては蒸す作業を繰り返すうちに表面があめ色になっていく。今年は約1万5千個を製造する予定で、店頭に並ぶのは初夏ごろになるという。 ユズは高知や徳島、そして県内産を使う。今年は台風の影響が心配だったが、例年並みの量を確保できそうだという。同店の中谷裕子さん(38)は「丸柚餅子は輪島の文化でもあるので、大切にお客さんの元へ届けたい」と話す。(井潟克弘)