福井)敦賀の旧北陸線・疋田駅跡に駅名標 住民らが設置

 福井県敦賀市疋田に残る旧北陸線・柳ケ瀬線の疋田駅のホーム跡に、昔をしのばせる駅名標が設置された。地元の疋田区が、住民が保存していた写真をもとに再現した。 駅名標は高さ約2メートル、幅約1・65メートル。表に「ひきだ」の駅名、裏に駅と柳ケ瀬線の歩みを記した。 疋田駅は金ケ崎(現在の敦賀市)―長浜(滋賀県長浜市)間の駅として1882年にできた。敦賀の市街地や滋賀県の湖北地方への通勤・通学、米などの物資の輸送に利用された。1957年の北陸線のルート変更に伴って、木ノ本(長浜市)―敦賀間を結ぶローカル線(柳ケ瀬線)の駅になったが、64年に廃線になった。 疋田駅があった場所にはホームの石積みの一部が残っており、鉄道ファンらが訪れるスポットの一つになっている。 区長の前川豊さん(69)は、子どもの頃に見た蒸気機関車(SL)の雄姿と、汽笛の響きを覚えている。「地区をSLが走っていたことを知る人も少なくなった。鉄道の歴史を後世に残したい」と話している。(八百板一平)