統一地方選 注目区を歩く 東3区・南2区

 11期連続当選の自民県連副会長野本陽一が引退し、情勢が流動化した。各候補は告示後の第一声で「厳しい選挙」と口をそろえ、三つどもえとなっている。 自民は現職柿沼トミ子(71)と、野本後継の新顔千葉達也(56)で2議席独占の継続をめざす。 もう一人は無所属新顔の高橋稔裕(35)。義理の祖父は自民県連幹事長や県議長を務め、かつては野本と並ぶ実力者。出陣式でも応援のマイクを握って存在感を示した。 自民は危機感の中で3月下旬、かつてない規模の総決起大会を開いた。地元衆院議員が「国民民主が高橋についた。保守分裂でなく与野党全面対決」との見方を示した。高橋陣営は「自民と争う候補を野党が応援するのは当然。こっちは自民も含めオール政党の支持がある」とかわす。 4年前は上田清司知事が応援する候補を破り、自民が2議席を守った。今回、その対決構図がより複雑になった。これまで選挙区内は旧加須市を野本、その他旧3町は柿沼で地盤を分けていたが、その線引きを超えて自民の候補は動く。若い高橋が加わり、各陣営とも支持の状況をつかみきれていない。=敬称略(高橋町彰) 自民現職3人、永瀬秀樹(59)、立石泰広(57)、板橋智之(57)が警戒するのが、無所属新顔の元市議岡村ゆり子(38)、もとは自民党員で父は前市長だ。 岡村は4年前、市議選に自民公認で出ようとしたが折り合いがつかず無所属で初挑戦。自身も驚く1万1883票を得て、2位に3倍近くも差をつけてトップ当選を果たした。その「岡村票」が今回どう現れるのか見えない。唯一の女性、若手で知名度もある。 自民川口支部は「支会」と呼ばれる約160の組織を市内に張り巡らせる。その強固さは「川口自民党」と特別視されるほどで、3現職も安泰と見られていた。だが、支持層の重なりなど岡村の影響を受けるのは3現職の1人とみて、自民は徹底的に組織を締めた。支部幹部は「岡村が回れるところはもうない」。 川口自民党では市議から県議、県議から市長、国会議員へと階段を上る。50代後半の3現職にとっては上をめざす戦いで、脱落は許されない。岡村も同じで、「それだけに負けられない」と力を込める。 公明現職の萩原一寿(52)、共産現職の村岡正嗣(67)、立憲新顔の白根大輔(39)、公明現職の塩野正行(56)、無所属新顔の植野勇人(44)も立候補し、7議席をめざしてしのぎを削る。=敬称略(堤恭太)

大阪)高村薫さんが災害と人間語る 26日に大阪市で

 作家の高村薫さんと防災について考える「講演会とディスカッションの夕べ」が26日午後6時半から、大阪市中央区のエル・おおさか6階の大会議室である。 大阪、兵庫の弁護士会や研究者らでつくる「近畿災害対策まちづくり支援機構」が主催。高村さんが「災害と人間」をテーマに講演した後、都市計画が専門の平山洋介神戸大教授ら5人とともにパネルディスカッションを行う。入場無料、事前申し込み不要で、先着200人。 問い合わせは同機構(078・362・8700)。(大貫聡子)

愛媛)瀬戸内・松山国際写真俳句コン 優秀作品決まる

 写真と俳句が一体となった「写真俳句」の表現を競う「第8回瀬戸内・松山国際写真俳句コンテスト」(松山はいく運営委員会、松山市主催、朝日新聞社など協力)の優秀作品が決まった。日本語自由句、同課題句、英語自由句、同課題句の計4部門に、国内外からこれまでで最も多い計4060句が寄せられた。 自由句部門では「海」を連想させる写真と俳句を募集。課題句部門では指定された課題写真への投句を募った。俳人の夏井いつきさんや作家の森村誠一さん、国際俳人のデビッド・マクマレイさんらが審査した。 日本語自由句の最優秀賞は大塚迷路さん(愛媛県)の「ひょっこりと帰ってきそう盆の海」、課題句の最優秀賞は東岡千佳さん(香川県)の「夕凪て物言はぬハンセンの島」が選ばれた。 英語自由句の最優秀賞にはCh…

福井)国宝・明通寺で米国人カップルが結婚式

 福井県小浜市門前の明通(みょうつう)寺で米ニューヨーク在住のカップルが22日、結婚式を挙げた。国宝の本堂には2人の親族や友人約70人が列席して祝った。文化財を積極的に活用するよう文化財保護法が改正されたのを受け、寺が初めて式の申し入れを受け入れた。 新郎はザッカリー・サスカインドさん(32)、新婦はソフィー・アキコ・ヘルズビーさん(30)。 アキコさんの曽祖父が同県若狭町の熊川宿出身。9歳のとき、ルーツを知りたいと母伊藤恵子さん(68)ら家族と同町を訪れ、明通寺にも参拝した。その時、「将来、ここで結婚式を挙げたい」と思ったという。 中嶌哲演住職が導師になり、2…

静岡)立候補予定者3人が公開討論会 静岡市長選

 静岡市長選の立候補予定者による公開討論会(静岡青年会議所主催)が20日夜、静岡市清水区の清水テルサであった。現職の田辺信宏氏(57)=自民推薦=、新顔で旧静岡市長を務めた県議の天野進吾氏(77)、新顔の県労働組合評議会顧問林克氏(63)=共産推薦=が、約250人を前に人口減少問題などを巡り議論した。 人口減対策について天野氏は「清水港に来港する外国客船が増えており、外国人観光客を取り込む。大企業誘致に取り組む」と述べた。田辺氏は藤枝市などとの連携中枢都市圏の取り組みや新幹線通学学生への定期代貸与制度などを挙げ「豊かに暮らせるまちづくりを目指す」と訴えた。林氏は「若者が首都圏に流出し、静岡市を勤務地に選んでいないことが一番の問題。賃金の底上げや非正規労働者の処遇改善で雇用環境をよくする」と力説した。 国際化については田辺氏は「日本平夢テラスは県市連携で観光拠点になった。多くの外国人客を呼びたい。移民問題は欧州で深刻だが、多文化共生に取り組む」と述べた。林氏は「法改正で外国人労働者が増える。現状は労働条件が劣悪なので、自治体は言葉や生活面で支援し、静岡嫌いにさせてはならない」と指摘した。天野氏は「静岡市は国際化にはほど遠い」とし「日本平夢テラスの近くにある童謡に歌われた『赤い靴母子像』を世界に売り込むべきだ」と主張した。 天野氏は田辺市政が進める5大構想のうち海洋文化拠点施設(水族館など)に「県内には立派な水族館があり、無駄」と批判。田辺氏は「民間投資を誘発し、地域経済を活性化させたい」と持論を展開した。清水区民の関心が高い病院と新清水庁舎移転問題はテーマにされなかった。(野口拓朗)

熊本)山鹿中、「全国3位」の金賞 全日本合唱コン

 第71回全日本合唱コンクール全国大会(全日本合唱連盟、朝日新聞社主催)の中学部門が長野市のホクト文化ホールで28日開かれ、九州支部代表として同声の部に山鹿、菊陽、日吉、帯山が出場した。金賞に山鹿、帯山が輝き、山鹿は3位にあたる長野市教育委員会賞を受けた。菊陽と日吉は銅賞を受けた。 18回目の出場となった山鹿は、「たましいのスケジュール」と、コルシカ語の「神があなたを守り給いますように」を伸びやかに歌った。聞き慣れないコルシカ語の歌詞を理解し表現豊かに歌うため、練習では和訳した歌詞も何度も唱えてきた。言葉によって音色を変え、雰囲気にあった表情も研究した。吉良生吹(いぶき)部長(3年)は「作曲者の思いになりきって歌うことが出来た」と話し、特別賞を受け「練習で涙が出たこともあった。それを乗り越えた結果だと思う」と笑顔を見せた。 帯山は「渡り鳥」「何が泣いただろうか」を歌った。持ち味である響きの良さに歌詞を訴える力を加えようと、練習ではお腹を使うためのトレーニングにも毎日取り組んだ。「渡り鳥」では発音の難しい「ゆゆゆゆん」と鳴らすフレーズが多用され、口の形などに気をつけながら歌った。前田依美里(えみり)部長(3年)は「みんなで意識した。最後だから楽しもうと思って歌いました」と話し、金賞を「本当にうれしい」と話した。 菊陽はデュプラ作曲のラテン語…

神奈川)ペンギンとカワウソ、名前決まったよ えのすい

 新江ノ島水族館(藤沢市)で昨年誕生したペンギンやカワウソの子どもの名前が決まった。フンボルトペンギン(性別不明)が「ナイス」、3頭のコツメカワウソはオスが「オモチ」と「カシワ」、メスは「サクラ」。水族館が愛称を公募し、名付け親になった子どもたちにぬいぐるみなどを贈った。 水族館によると、フンボルトペンギンは南米のチリやペルーに分布し、体長70センチ前後、体重4~6キロになる。コツメカワウソは中国南部や東南アジアにいる。カワウソ類で最も小さく、体長40~60センチ。(山本真男)

滋賀)13選挙区に61人準備 県議選あす告示

 統一地方選の前半となる県議選(定数44)が29日、告示される。13選挙区に61人が立候補の準備を進めている。 立候補予定者は現職37人、元職1人、新顔23人が見込まれている。 自民は22人を公認し、7人を推薦。過半数の議席を獲得できるかが焦点だ。立憲民主は現職2人、元職1人、新顔2人を公認する。国民民主は公認候補を出さず、党籍のある計8人を推薦。立憲と国民の両県連はそれぞれの候補を相互推薦する。 公明は現職、新顔の計2人を公…

宮崎)機動力と堅守で甲子園初勝利を 日章学園

 23日に開幕する第91回選抜高校野球大会に日章学園が初出場する。1回戦の相手は習志野(千葉)。機動力と堅守を磨いた野球で甲子園での初勝利をめざす。 日章学園は1965年創部。甲子園の土を踏むのは2002年夏以来2回目だ。当時は22安打を放ちながら初戦敗退。「まず1勝」にかける選手たちの思いは強い。 3年生25人中14人が日章学園中出身だ。彼らは中学軟式野球部の1期生。中1の時から他校の上級生相手に試合経験を積み、中3では全国8強入りを果たした。その主力選手がチームの中心になっている。 昨夏は宮崎大会で決勝に進んだが、接戦の末に涙をのんだ。福山凜主将(3年)のもと、新チームで決めた合言葉は「畑尾(大輔)監督を甲子園に連れて行き、男にする」。真価が問われたのは、昨秋の九州大会1回戦の九州国際大付(福岡)戦だった。 九国大付は昨春の九州大会を制した優勝候補だったが、最速145キロのエース相手に二回までで6得点と打線が爆発し、リードを守りきった。石嶋留衣投手(3年)は「去年の春の優勝校に打ち勝てたのは自信になった」と振り返る。 昨秋の公式戦で「先行逃げ切り」の勝ちパターンを培った。俊足で出塁率の高い上位打線で先制し、堅い守備で守りきる。 初戦で対戦する習志野は最速145キロの本格派右腕、飯塚脩人(しゅうと)投手(3年)がチームの柱。福山主将は「初戦で投手が浮足立っている序盤の攻撃が鍵」と話す。 注目されるのは、深草駿哉選手と平野大和選手(いずれも3年)だ。 捕手の深草選手は強肩が持ち味。畑尾監督が「走られたのをほとんど見たことない」と信頼を置く。昨秋の公式戦8試合で許した盗塁は2。打撃でも2番を任され、秋の九州大会は11打数8安打と活躍した。打田幸介副部長は「打てる2番。バントがいらず、アウトが増えない」と期待を寄せる。 4番で中堅の平野選手は豪快なスイング、俊足、安定感のある守備が魅力。左ひざの剝離(はくり)骨折を抱えながら九州大会では計5打点を挙げた。現在はけがも回復しており「自分の1本で試合を決める」と意気込む。 課題もある。一つは投手の制球力。チェンジアップを駆使し緩急をつける寺原亜錬投手(3年)と、140キロ近い速球が武器の石嶋投手の二枚看板だが、九州大会では要所での失投や四死球が目立った。 自慢の守備にも若干の不安が残る。指導陣が頭を悩ませたのは度重なる雨。チーム練習が本格始動した2月中旬から雨が続き、十分な練習がこなせなかった。外野グラウンドは水はけが悪く、3月上旬までに外野ノックが2、3度しかできなかったという。 畑尾監督は「9、10日の沖縄遠征で、外野手も守りの感覚を取り戻しつつある。打ち合いでも投手戦でも勝利につなげたい」と力を込めた。 初戦は大会2日目(24日)の第1試合。選手たちは18日に甲子園に向け、出発する。(高橋健人)

高知)亡き愛好家の寄贈標本、展示へ 高知みらい科学館

 県内を中心に採集された貴重なガやチョウ類などの標本約2千点が高知市の高知みらい科学館で21日から展示される。昨年8月に81歳で亡くなった高知市の昆虫愛好家河上友三(ゆうぞう)さんが、70年以上かけて作製した標本が目玉だ。 河上さんが残したガやチョウなど約2万点の標本は2月、約350箱と専用の棚とともに科学館に寄せられた。ハチやアブなどの標本約100箱は研究用として愛媛大学へ送られた。 展示される河上さんの標本は約600点。そのうち貴重なのは、ガのアシズリエダシャクだ。河上さんが2001年に土佐清水市の足摺岬周辺で発見した。新種として日本蛾類学会に認定され、発見者として同学会発行の「蛾類通信」に「Kawakami」と掲載されている。 ボルネオ島などで採集した海外…